私がゲームを企画するときに最も大切にしているのは、「自分自身が遊んでみたいと思える体験をつくること」です。それは自分の好みだけを形にするという意味ではなく、一人のプレイヤーとして「どんな体験なら心を動かされるか」「どんなゲームなら夢中になれるか」を考え、その視点からゲームを設計することだと考えています。
ゲームには、人の心を動かし、新しい世界や価値観に触れさせ、誰かと体験を共有したくなる力があります。私は、プレイヤーが物語やキャラクターに没入し、その世界で自分自身が行動したことに意味を感じられるような、記憶に残る体験をつくりたいと考えています。
ゲームは、ゲームシステム、シナリオ、アート、プログラム、サウンドなど、多くの専門分野が一つの体験をつくり上げる総合芸術です。だからこそ私は、ゲームシステムと物語を切り離して考えるのではなく、それぞれが互いを支え合い、プレイヤーの選択や行動そのものが物語や感情につながる設計を大切にしています。すべての要素が一つの体験を形づくることで、ゲームだからこそ実現できる表現を追求したいと考えています。